イギリスのナショナルトラストのハンブリー・ホール(Hanbury Hall)を紹介します。実際にハンブリー・ホールを訪問した時の写真と現地で感じた印象を中心に記事中に紹介します。なお、ハンブリーホールの歴史的な背景についてはナショナルトラストのサイトも参照しています。
参考:ナショナルトラストの成り立ちや経緯は下記のリンクにまとめていますので参考にして下さい。
この記事でわかること
- ハンブリー・ホールの場所と行き方
- ハンブリー・ホールの見どころ
- ハンブリー・ホールの写真
ハンブリー・ホールについて
まず、ハンブリー・ホールはこんな感じの建物です(下記の写真)。
場所と行き方
場所:wR9 7EA, School Road, Hanbury, Droitwich Spa, Worcestershire(ウスターシャー)
行き方:車でロンドンから約2時間半くらい
ハンブリー・ホールの見どころ
ハンブリー・ホールは18世紀の生活を垣間見ることのできるちょっとした隠れ家的なところです。ホール自体はこじんまりとしていますが、品の良い可愛らしい仕上がりになっています。
ジェームス・ソーンヒル卿による壁画は必見です。壁画は300年前のオリジナルで、当時ソーンヒル卿の人気は高く、彼による壁画がイギリス各地でみられます。例えば、セントポール、グリニッジの旧王立海軍学校、チャッツワースなどです。
当時、随一の造園家であったジョージ・ロンドン作の庭園も見応えがあります(注:現在の庭園は当時の再現版)。また、400エーカーのパークランドは自然がそのまま残されていてどこか懐かしい感じがして飽きがこないのではと思います。
このリンクからハンブリー・ホールのマップにアクセスできます。(ハンブリーホールのマップ)
次にハンブリー・ホールの歴史について簡単に説明します。
ハンブリー・ホールの歴史ハイライト
ハンブリー・ホールは1701年よりベルノン家によって建造が始まりました。代々引き継がれるに伴い、ホールと庭園は時代の移り変わりと共にその姿を変え、ウスターシャーの隠れ家的地位を確立してきました。
ハンブリー・ホールの庭園は1705年にジョージ・ロンドンによって造園されました。ジョージ・ロンドンは一世を風靡する造園家であり、主な作品にチャッツワース、ハンプトンコートやケンジントンパレスがあります。
ただ、オリジナルの庭園は失われ、いま見ることのできる庭園は1990年に当時の姿を再現したものになります。
1771年にはエマ・ベルノンが相続し、彼女はジョージ・ロンドン作の庭園を、当時の流行りの庭園スタイルに大幅に造り替えました。
19世紀に入るとジョージナ・ベルノンとハリー・フォーリー・ベルノン夫妻は人の為に尽くすことに力を注ぎました。特に赤十字社に携わり、ジョージナは赤十字社の副総裁の要職をながく務めました。
1953年よりナショナルトラストにて管理されています。
ハンブリー・ホールの写真
まとめ
今回はハンブリー・ホールを紹介しました。18世紀初頭からのカントリーハウスの変遷に触れることができる良い機会かと思います。当時の生活とハンブリー・ホールが辿った変遷が歴史の重みを感じさせてくれます。