イギリスのナショナルトラストのケダルストン・ホール(Kedleston Hall)を紹介します。実際にケダルストン・ホールを訪問した時の写真と現地で感じた印象を中心に記事中に紹介します。なお、ケダルストン・ホールの歴史的な背景についてはナショナルトラストのサイトも参照しています。
参考:ナショナルトラストの成り立ちや経緯は下記のリンクにまとめていますので参考にして下さい。
この記事でわかること
- ケダルストン・ホールの場所と行き方
- ケダルストン・ホールの見どころ
- ケダルストン・ホールの写真
ケダルストン・ホールについて
まず、ケダルストン・ホールはこんな感じの建物です(下記の写真)。
場所と行き方
場所:DE22 5JH, Kedleston road near Quarndon, Derbyshire (ダービーシャー)
行き方:車でロンドンから約3時間くらい
ケダルストン・ホールの見どころ
建築家ロバート・アダムによって建造された贅の限りを尽くしたカントリーハウスです。1759年から1765年にかけて建設されています。
ロバート・アダムは古代ギリシャや古代ローマの建築から大きく影響を受けたことがケダルストン・ホールの随所に表現されています。膨大な数の絵画、彫刻や家具類のコレクションにも当時の影響が感じられます。
同時に同じくダービーシャーにあるチャッツワース・ハウスと色々な意味で競い合っていたのです。例えば、当時の女王の来訪時の宿泊先をどちらにするかで競争したりしていました。
ダービーシャーを訪れたらケダルストン・ホールとチャッツワース・ハウスを訪れて比べてみては如何でしょうか?同じ時代のカントリーハウスですが、それぞれには全く違った雰囲気を醸し出しています。
このリンクからケダルストン・ホールのマップにアクセスできます。(ケダルストン・ホールのマップ)
次にケダルストン・ホールの歴史について簡単に説明します。
ケダルストン・ホールの歴史ハイライト
カーゾン家は12世紀よりケダルストンの地に住む領主でした。
その地にケダルストン・ホールは1759年から1765年にかけてナサニエル・カーゾン(カーゾン卿)によって建設されました。
その後、19世紀後半、子孫のジョージ・ナサニエル・カーゾン(カーゾン男爵)が家督を引き継ぎます。カーゾン男爵がインドの総督だった期間もあり、南アジアや中東からの装飾品が集められ、当時の大英帝国を知る上で貴重な品々が所蔵されています。
1987年よりナショナルトラストにて管理されています。
ケダルストン・ホールの写真
まとめ
今回はケダルストン・ホールを紹介しました。かつてのイギリスが大陸文化の影響を多く受けていたのがよくわかるのでと思います。それに加え、イギリスが栄華を誇った大英帝国時代の名残を感じさせる膨大なコレクションも歴史的に貴著な資料です。近くの他のカントリーハウスと比較し歴史の点と点をつないで関連性を深掘りしてみてもいいかもしれません。前述のチャッツワース・ハウスだけではなくまだまだ繋がっているものがあります、ぜひ発見してみてください!