イギリスに住み始めるとイギリスの人々(ヨーロッパを含む)の時間の使い方が日本と少し違うことに気づきます。良い悪いは別にして、文化や歴史が変われば人々の時間の使い方も変わってくるのです。この記事では私たちがイギリスに住む人たちの時間の使い方の違いを感じた理由・場面を紹介します。
この記事でわかること
- イギリスの慣習(伝統)との関係
- イギリスの街並みと時間感覚
- イギリスに住む人にとっての公園
イギリスの歴史と伝統
イギリスには歴史や伝統を重んじているのがわかる瞬間があります。例えば、建築物にしても昔のスタイルを大切にしたり街並みを整えたりしているのです。
近くの博物館で私たちの住んでいる地域の150年前の写真が展示されていました。道路が同じ感じだというのは当然ですが、建物(住宅)の配置・外観がほぼ同じなのです。写真が白黒でなければその写真が150年前に取られたものとは思えませんでした。
実際にイギリスに住み始めて感じたことですが、
歴史を感じる環境で育ったり生活したりすると時間に関する感覚も違ってくるようです。
そこで、「じゃあどう違うの?」ってなります。
イギリスの人々は時間に厳しいかルーズか?
イギリスに住む人は時間に厳しいのかルーズなのかと聞かれるとちょっと困ってしまいます。人それぞれですが、どちらかといえばルーズです。
例えば、住んでいるアパートの屋根の修理を管理会社が取り仕切って行います。管理会社が工事期間を住民に知らせるのですが、ほぼ100%工期内にちゃんと終わったことはありません。これは断言できます!必ず遅れます。
工事の予定工期は必ず遅れます。
みんな遅れることが前提で行動しているのです。
他の例では、
時刻表はほぼ5分おきに地下鉄が発車しますとかほぼ15分おきにバスが運行とか表示されています。
日本からきた当初は「なんだ、これは!」と思いました。しかし、少し経つと、運行時刻を詳細に表示しなくても適度の頻度でバスや地下鉄が運行指定なら誰も困らないよねというのが私たちの結論です。
そもそも詳細な時刻表がないのだから遅延証明を出す必要がなく、誰も遅延証明を要求しないのです。
遅延証明に関しては、日本の常識は世界の常識とは限らない!
イギリスの街並みと時間感覚
前述したように、イギリスの街並みはあまり変化がありません。その上、各地域の「保護地区」の縛りで、街並みが統一されているのです。
日本では数十年ごと古い家が更地に戻され新しい家が建ちます。家は自分の好きな家が建てられるので地域の統一感は感じられないのです。例えば、日本建築の家や西洋風の家が並んでいます。個性があっていいとも言えます。
日本とイギリスでは街並みに対する考え方が全く違います。
例えば、日本の観光地で城下町の風情を残した武家屋敷や町屋通りに足を踏み入れるとタイムスリップしたような不思議な感覚になります。時間がゆっくりと流れている感じです。
毎日の生活の中でゆったりとした時間の流れを感じる場所は大切です。
憩いの場「公園」
イギリスに住むと楽しみの一つに「公園」があります。
「公園」といっても近くの公園なのですが、その広さは日本の公園とは比べものにならないくらい広いのです。
公園では天気がいいとピクニックマットを広げて食べ物と飲み物を持参して思い思いに楽しみます。公園は混雑していることもなく、適度にスキスキです。公園が至る所にあるために、一つの公園に集中して混むこともないのです。
木々に囲まれ緑の芝生が広がり日本から考えると「優雅なひととき」です。
都会の喧騒から離れるにはとっておきの場所であり、イギリスに住む大人や子供にとって公園は家族や気のあった友達とちょっと出かけて楽しむ場でもあり散策する場でもあります。
イギリスに住み始めたら、イギリスによく訪れる機会があるなら、あなたの「とっておきの公園」を見つけるのも一つの楽しみですね。
まとめ
イギリスでの時間感覚はイギリスの歴史と伝統を重んじる慣習が街並みに深く影響しています。環境による影響が大きいです。住む場所・国によって慣習が変わってきますが、それはそこに住む人々の時間感覚にも大きく影響してくると思います。イギリス生活を通して、日本とは違ったイギリス時間感覚を体験してみてはいかがでしょうか!お気に入りの公園を見つけるのもオススメです。