イギリスの公園に行くと綺麗な緑の芝生が敷かれています。芝生はいたるところに使われていて、見ていても緑で目に優しく和むものですね。日本では芝生の周りには立ち入り禁止の札があり芝生の上で「まったり」とは行きません。この記事ではイギリスの芝生について紹介します。
この記事でわかること
- イギリスの芝生の立ち入りOKと禁止
- 芝生が枯れる?
イギリスの芝生
イギリスでは年中気温が低いこともあり、寒さに比較的強い西洋芝という品種が植えられています。
日本の場合は日本芝が主で暑さに強い芝です。日本芝は寒さに弱いので冬は枯れてしまいます。ですから、日本では夏の芝生は緑ですが冬は茶色で枯れています。これに対し、イギリスでは夏はそれほど気温が上がらないので年中季節を問わず、芝生は緑です。
日本では気温の寒暖差のため、西洋芝と日本芝を混合して植えてあるところもあります。一見すると理にかなっているようにも思えますが、この場合、春と秋以外は、半分は緑で半分は茶色になりがちなので考えものです。
イギリスで芝生といえばウィンブルドンが有名です。テニスの大会で芝のコートを採用している有名な場所です。ウィンブルドンの場合は年に1回の大会期間中のみコートを使用します。
その管理には膨大な時間と手間が掛かっていますのでウィンブルドンのコートで競技することは世界中のテニスプレイヤーの憧れのまとでもあります。
一般的の人はウィンブルドンの芝生の上には立てませんが、近くの公園の芝生は立ち入りが自由です。
立ち入りOKと禁止
日本からイギリスに来るとイギリスの公園の芝生に入っていいのかどうか迷うところですよね。
結論から言うと、日本同様、イギリスでも立ち入り禁止の芝生区域は「禁止の札」が立ててあります。たまにロープで囲っていて禁止にしている場合もあります。「立ち入り禁止」の札やロープが無い限り、立ち入りOKです。
立ち入り禁止の札は「Stay away from lawn」と書かれています。
例えば、ロンドンにある8つのロイヤルパークスの芝生は芝生の上で遊び放題です。小さなお子さん連れですと、芝生なので転んでも安心ですね。
日本では芝の競技場と言うと天然芝ではなくほとんどが人工芝になってしまうので、芝生の上でサッカーを普通にできるとなると贅沢ですよね。
家にバックヤードがあれば芝生の敷地が広がっています、イギリスでは戸建てやアパートの場合、道路側にはあまり広い庭はないのですが、バックヤードと言って道路側とは反対側に(道路からは見えない)庭があるのが普通です。外から見えない静かなプライベートな空間です。このバックヤードは通常芝が植えられていて静かでゆったりとした空間になっています。
「立ち入り禁止区域は?」と言うと代表的な例が2つあります。
- 養生中の芝生の区域(ロープで立ち入り禁止になっています)
- オックスブリッジなどの大学の敷地内の芝生(Stay away from lawnの札があります)
芝生が枯れる時
1年中緑の綺麗な芝生ですが、このイギリスの芝生も枯れてしまう時があります。
それは日照り続きで水不足になり行政が芝生の水やりを禁止した時です。「Hosepipe ban」と言います。ホースを使っての水やりが禁止になるので、芝生に水をまけなくなります。夏の期間に茶色の枯れた芝生をイギリスの公園で見かけるのはこれが理由です。
ホースの禁止令が解けるとまた水やりができるようになります。
ホースの使用禁止は前述の大学の敷地内の芝にも適用されますので、伝統ある大学の芝生も同じく枯れます。(イギリスはこのあたりは皆平等の精神)
まとめ
イギリスの芝生について紹介しました。機会があれば芝生の上でピクニックやサッカーをしてみては如何でしょうか。日本では味わえない贅沢な空間と時間を満喫できますよ。