イギリスを拠点に住み、実際にイギリスで子育てを経験して言語の習得能力について分かってきたことがいくつかあります。参考にあくまで非専門家としてですが、体験談を紹介します。
この記事でわかること
- 言語習得能力
- バイリンガルの素養
- バイリンガルの定義
誰でもバイリンガル?
海外に住むとバイリンガルになれると錯覚を起こしがちです。実際は、それは錯覚で現実ではありません。結論から言うと、英語に触れる時間に比例して英語は上達します。「学問に王道無し」です。
子供は学校で先生や友達と、放課後は友達と過ごしたりします。1日の大部分は英語に触れていて、知らず知らずのうちに英語のシャワーを浴びています。
同時に彼らはアウトプットすることも要求されます。
言語習得能力
結論から言うと、「言語習得能力」はどの言語にも当てはまります。日本語が得意な子供は他の言語の得意になりやすいようです。
普通は一つの言語(母語)を習得中に違う言語に出会うと、それを何か異質なものと捉えて抵抗感を覚えます。「抵抗感」を感じた時点で「自然にその言語を習得していくこと」に違和感が生じます。
数カ国語を話せる人は大抵口を揃えて、「言葉が耳から入ってきて、前後の状況からなんとなく意味を推測できる」と言います。常人からは信じ難い事象ですが、当人たちがそう感じでいればそうなのでしょう。
言語には単語の意味と文法があります。単語の意味の理解には少なくとも2つの方法があります。
- 母語に翻訳して覚える(例えば、母語が日本語で英語を習得する場合です)
- 翻訳せずに単語そのものの意味を理解する(例えば、母語が日本語で日本語を覚えた時がよい例です)
私たちの常識からすると1の方法ありきで、2の方法のようにして外国語をあたかも母語のように習得することは無理じゃないかと思ってしまいがちです。
私たちの子供の英語の習得過程をみるとまさに2でした。
興味深いことに認識構造が英語の認識ラインと日本語の認識ラインに2つに完全に分かれていました。
バイリンガルの定義
「バイリンガルの定義」とは、
- 言語だけでなく、その言語が使われている国の文化・社会を理解して2つの言語を理解できる人
と定義できます。
まとめ
子供達は違う言語への抵抗感が低い為、大人よりは柔軟な言語習得能力を持ち併せています。それもあり、海外に住み始めて少し経つと、子供達はスポンジが水を吸収するように、瞬く間に英語を習得していきます。理論的には我々大人も同じくらい抵抗感無く英語漬けになると、同様に英語が習得できるはずです!